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執筆者の写真Japanese Cultural Program

【香物の甲立/冨士袴編】


「甲立/こうたて(かわたて)」は、正式な日本に伝わる儀礼的な食膳や、公式な食事会、祝宴の席には必ず、折敷や折櫃、亀足と並び、供応(饗応)として、四季やその席に合わせ、檀紙や奉紙など、それぞれの序列の形に、折って立てる紙(紙立/かみたて)の事で、目にする機会も多いと思います。





「甲立」の始まりは旧く、今でも神社の神撰に、その名残が見られます。食物を柏や梶の葉に盛りました名残で、葉に擬した形に紙を折ったもので、饗立(きょうたて)とも言うようです。宴自体の性格を現示すもので、何気ない紙を折ったこれも、1つの文化かも知れません。





《追伸》


春に京都・北野天満宮で催される梅花祭のお供えものに、紙を円筒状に仕立てて米を容れ、梅の枝を挿し入れたものがありますが、これも「紙立(こうだて)」と呼んでいます。紙を立てる事に古来、日本人は特別な意味を持っているのかも知れません。

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