東北・折形トーチリレーと題して、復興五輪を掲げた今大会と、震災後の今を知りたく現地に向かいました。 今回は、私の研究テーマでもあるスポーツとまちづくりについて、岩手県紫波町のオガールの視察に同行させてもらいました。
紫波町は、人口3000万人の町でありながら、国際基準のバレーボールアリーナがあるなど魅力にあふれた町です。
紫波中央駅を出るとすぐ目の前にオガールは広がっていました。中央に芝生空間を設け、両側には産直や飲食店、ホテルが並ぶ自然と調和した空間がそこにはあります。
さて、写真の右上にカナダの国旗が見えるのはお分かりなりますでしょうか?
東京大会のカナダのオリンピック・男子バレーボールチームとパラリンピック・女子シッティングバレーボールチームが、オガールアリーナで事前キャンプを実施したのです。
視察前まで、有名なバレーボールコートということもあって、大きなアリーナがあるかと思っていましたが、実はホテルと同じ建物の中に!?
しかもフロントに入ってすぐ右手に、バレーボールコートがあり、コートからの音が鳴り響いていました。驚かされました。
普段の練習や合宿に特化した体育館ということで、大きなアリーナを構えるわけではなく、この独自性あるコンセプトと、維持管理の観点からも優れたアリーナであることに感銘を受けました。
設立の経緯も計画的で、行政と民間のそれぞれの役割や利点を活かしたマネジメントは、今後、地域創生の一つのヒントになると感じました。
冒頭にも触れましたが、事前キャンプがあったと聞くと、復興五輪への貢献はあったのかなと思う、一方で、感染症禍において事前キャンプを実施できた自治体は、特にスポーツに力を入れている自治体だけなのもまた事実です。難しい状況下での開催となった今大会ですが、アスリートの活躍が東北の皆さんの活力になっていることを願うばかりです。
次回は宮城編。
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