【活動報告】
第4回日本文化プログラム開催
3月3日(土)に、今年最初のサロンが開催されました。
初会の開催にあたって、お茶室で香道と折形にて梅の花を包みました。
・お茶室での香道では、伽羅、沈香、白檀の3種類を聞きました。
・本講座の折形では、草花の包とお香を包む香包を実践しました。
香道(こうどう)とは、東南アジアでのみ産出される天然香木の香りを鑑賞する芸道です。
香道には香木の香りを聞き、鑑賞する聞香(もんこう)と香りを聞き分ける遊びである組香(くみこう)があり、今回は、聞香をしました。
室町時代、聞香が盛んになり、香りの分類法として体系づけられたのが〈六国五味〉です。
香木を6つの産出地名などによる分類が六国と味を5つに分類したものが五味で表されます。
・伽羅(ベトナム南部のチャンパーから産出,サンスクリット語で黒を意味する):沈香の中で品質が優れたもの
・羅国(タイのロップブリー地方)
・真南蛮(インドの南西部の地名)
・真那伽(マレー半島のマラッカ)
・佐曽羅(ビルマやチモール島など諸説あり)
・寸門陀羅(スマトラ)
さらにその香りを酸・苦・甘・辛・鹹(塩辛い)の五つの味で表現しました。
12時30分 香道
13時30分 草花の包
14時30分 香包
15時30分 質疑応答
第4回日本文化プログラム~折形サロン~ 【参加者の声】
・香道という非日常的な体験をさせて頂いたあとに、香包みという日常生活に活かせる折形を教えて頂き、とても親しみを持って教わることができました(40代, 女性)。
・折形のパートでは、歴史のある折形は現代でもそのまま使える先人の知恵だと感じました。参加する前は敷居が高いような印象がありましたが、実際に参加してみて貴重な体験がたくさん出来て、参加してよかったと思いました(20代, 女性)。
・荒木先生の手が少し入るだけで、バランス良く見栄えの良いものになるのが素晴らしかったです(40代, 女性)。
・香道では、私が学生時代に海外ボランティアで訪れた国々が産地となっていることに驚きました。古くから海外と日本との繋がりを感じることができ、アジア圏の方々との文化交流としてオリンピックに向けて実践していくことに可能性を感じました(20代, 男性)。
・お茶室では、歴史上の人物と縁のある品が出てくるなど明治開港150年を感じさせる時間を過ごさせていただきました。また次回も参加したいです(30代, 男性)。
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