日本に古くからある「水引」。これまでサロン教室で、和紙と共に幾度となく登場してましたが、改めて水引を知りたい?と、お問い合わせにより、ご紹介します。
(結びの種類は、荒木講師の家庭画報のサイトをご確認ください)
https://www.kateigaho.com/migaku/13253/
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水引の歴史は古く、遣唐使が持ち帰った書簡に、麻紐の赤白で染めたものが結んであったのが水引のはじまりです。水引の結びには「封緘」の意味もあり(送手から、受取手に届くまで封が開いてない)、陰陽との結界など様々な意味合いを持ちます。
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写真・上から、引紅(別称・うく水引)/慶事、不慶事ともに。金銀/慶事。麻緒/神前、慶事、不慶事ともに。赤白/慶事。黄白/仏前、不慶事。黒白/不慶事。
*「引紅」と「黒白」は類似してますが、引紅をよくみると、深緑から玉虫色で、平安時代から変わらない、天然染料の紅花を糊で幾度も染め重ね作ってあります。
最上位の水引とし、市販はされてませんが、今でも皇室、御所関係や旧家など、限られた環境でのみ用いられています。水に湿ると、非常に鮮やかな古代紫に発色します。最近は、区別がなくなりましたが、不慶事に関東では黒白、関西では黄白でした。これも最上位とされる引紅と、黒白を見間違えを避けるため。とも言われています(諸説あり)。
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明治維新150年・福井国体まで、あと20日!事務局長K1号も頑張って日々更新中!
https://japaneseculturalpr.wixsite.com/salon-de-society
*越前漆器(河和田塗)のご紹介です!1500年以上前、福井で生まれ育った継体天皇が、花筐で知られる味真野御所に滞在の折、王冠を修理した事に始まります。後に57歳で、都で即位した天皇はいつまでも福井を偲び、手許にて愛でたと言います。継体天皇の皇統が今に至り、地域には片山漆器神社など漆に因んだ史跡があります。
(※写真は越前美紙と、河和田塗の茶入)
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