今日、「マスク」が日常化されてます。
日本にも平安時代から室町時代には、既に「覆顔(おおいかんばせ)」という、マスクに似た折形が続いてます。
今は覆子(ブクス)、覆面(フクメン/そのままですね...(笑))という名称などで、神仏に支えている、社寺関係でよく見掛けると思います。
この意味合いは、外からの「予防線」と、いう今の感覚とは違い、自身をへりくだり、自らと崇拝対象や対人との「結界」の、意味があったようです。
穢れある自分の吐息を、聖なる、また大切な目の前の対象に、直接かからないようにする。気遣いから派生している様です。
こんな気遣いの「覆顔」は、白い和紙で折るのが基本で、白の清らかさや、清潔さを現しているのかも知れません。
今でも寺社で神仏に、香や茶、華などを献供するときには、必ずこの覆いをつけます。
また、同じように貴人や、立場の高い方に対しても、何か、所作をとるときなども、同じように口や鼻を覆います。
(覆紙①)
縦長の和紙を二折し、両脇に和紙の紙撚(又は麻苧)で、耳かけを作ります。
(覆紙②)
横長の和紙を縦に三折にして、次に横になった和紙を三折にして、(神社さんでは、先に榊、麻苧輪を入れるところも)両脇に紙撚を通します。
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